オンナ?モテ?

さて。

わたしがオンナであることが嫌だった背景を考えてみますと、自分の中のオンナ像がすごく極端だったことに気がつきます。

オンナとは
【好きな男以外は傷つけてもかまわず、女同士でも足を引っ張りあって仲が悪く、計算高くいやらしいもの】だと思っていました。

小学生の頃、好きな男の子と四六時中一緒にいたくて、それがあまりにうざったくて女の子たちに仲間はずれにされたことがあったのですが。

今思えばそれはオンナになりかけの子たちから、おぼこい私に対しての忠告だったのだと思います。

女の子たちとしては、『ガンガンいきすぎ。露骨すぎて気持ち悪いんだよ!ブス!』という感じ
私としては、『今日はこんな面白い話をしよう!誰にも負けないぞ!』という感じ

好きな男の子は仲間はずれにする女の子たちから『あの子と話すなら口きかない!』と言われていたそうなのですが、“面白い友達だから”とそんなことおくびにも出さず付き合ってくれました。

私は子供だったし、女の子たちはませてたし、彼は公平でした。

ますますカッコいいとか舞い上がってましたけど、
今思うと一番大事なのは、彼の中で特別な存在ではなかったところだと思います。

その後時間は流れて高校生の頃、
いわゆるギャルというかリア充というか…スクールカースト上位を占める華やかな女の子たちに出会うことになります。

進んでいました。仲間はずれにした女の子たちよりずっと。
mixiやメールを使ってみーんな男女交際も、悪口も、デートもあったみたいです。

その子たちは、冴えない男子を相手にせず、あとはイジる対象にとどめてイケメンを追っていたりしているように見え、なんとなく嫌でした。

女の子たちからも人気があり、男子とはあまり話してないはずなのに彼氏を切らさずそれを周りにも悟られない神みたいな人たちがいたことも当時はわからず…

私はといえば携帯も持たずバイトをして、女友達からキャーキャー言われたいがために男らしくワックススキルを磨くことに明け暮れたわけです。
もちろんオンナとして見られるわけもありません。モテるわけがありません。いいヤツ止まりです。

そうして私は
人間的に魅力がないから男女からモテないのだと誤解したまま大人になるのでした。